2004年01月07日

平成5年~平成12年までの現場


通称トンガリ山の麓に産廃が置かれている。
黄色い岩肌は昭和40年代に山土を採取した跡。
黒く段に積まれているなだらかな層が産業廃棄物。
主に自動車を解体した後のシュレッダーダスト。
※シュレッダーダストとは、自動車を解体した後、磁石で金属分を取り除いたあとの滓



この写真で見える部分は、焼却前のシュレッダーダスト
ここの事業者と、香川県は平成2年の兵庫県警による摘発まで、このゴミを資源と言い、ここを資材置き場と言い続けた。



黒く見えるのは、産業廃棄物からしみ出した黒い水。
中には重金属、有機塩素系の有害物質が多く含まれる。
ダイオキシンのレベルは上澄みで数百ピコグラム/リットル、底質をかき混ぜた状態で測定すると数万ピコグラム/リットル。
写真左の斜面から5m先は海である。



北海岸は波や風雨により常に浸食し続けている。
堰堤は土でできているために、浸食を止めることはできない。
写真右上に上の写真の黒い水がたまっているのだから、もし大きな台風が来て、堰堤が崩壊するような事態が起きれば、汚染水と産廃そのものが瀬戸内海へ流出する危険性も考えられる。



北海岸の浜辺の様子。
汚染された浸出水が流れ出しているため、海から強烈な臭気が漂ってくる。
当然浜辺を掘っても貝等が住めるような環境ではなく、ヘドロのようになっている。
豊島の岩場には通常牡蠣が付くのだが、この場所では付かない。
香川県はこの状態をもってしても「周辺環境に特段の影響は見あたらない」と言い続けたのであった。



同じく北海岸の様子。
黒くなっている層から、大部分の水が抜けているのだから、この海岸の出てくる水は、薄まっているとはいえ産廃中の黒い水と変わらない。
平成11年の春の調査では、有害物質のベンゼンが処分場の周辺環境基準を越えて検出された。(ちなみにここは自然海浜で処分場の周辺基準をあてはめるのはおかしい)



北海岸の汚染された水は、堰堤を越えそうなレベルに達すると、写真左のホースにより香川県によりポンプアップされる。汲み上げられた水は産廃上部の窪みに投入される。
このようなことが10年近く繰り返されたのであった。



黒い水の底には、何とも言い難い臭気のするヘドロが溜まっている。
その下には何ら水を止めるものはなく、そのまま海へつながっている。



北海岸は崩落が続いている。
たった3m程度の砂で作った構造物なので、いずれは崩壊する運命にある。



上の黒い水をポンプアップした後に入れる穴。
この周辺はシュレッダーダストの層になっており、吸水性が高く、ここに入れるだけで黒い水は数日で見えなくなってしまう。香川県は10年間ここに入れ続けたのであった。



場内の水たまりには、緑に変色したものも見受けられる。
この成分は定かではない。



産廃には、未だ何の措置も施されてはいない。
ただ、ゴミの上には緑が多く生い茂るようになっている。



西海岸には、赤茶けた水が流れ出している。
岩の透き間に流れ込んだ産廃からの汚染された水が海岸に流れ出している。



西海岸の岩の透き間からは、オイル状の成分を含んだ水も流れ出している。



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